比嘉 美智子 (ひが・みちこ) さん / マレット工房

 私が「紀々の店」の実現に一歩踏み出すきっかけのひとつは、比嘉さんの龍のおサイフとの運命の出会いでした。
 

   1940年生まれの比嘉さんは、レザーのキャリア約30年。大々的にご紹介したいところなのですが、ご本人のたっての希望で、顔写真のご紹介ができません…。「もう私はおばあちゃんだから…」とおっしゃる比嘉さんは、それはそれは、技アリなカッコイイおばあちゃんです!

 比嘉さんのバラは、ファンも多い人気のモチーフ。ご本人もバラは大好きだそうです。
 
 

 そして何より比嘉さんの真骨頂は……「フィギュア」と呼ばれる、生き物のカービング!龍・ウマ・フクロウといったフィギュアは、手にした方が「手からエネルギーを感じる!」とおっしゃるほどの迫力・驚きがあります。

 カービングの技術の中でもフィギュアは特別。比嘉さんも、東京の先生の元に通って学ばれたそうです。工房には、大きな額など力作がズラリ!迫力いっぱいで、いつ行ってもワクワクです。
 

 カービングは、何十種類もある5ミリほどの工具を使い分けて少しずつ進めていく、地味で地道な作業。木づちのコンコンコン……が、リズムよく♪
 

 フィギュアの場合は、より細かな表現が必要なので、レザーカッターも細いタイプを使います。※ 下の2本が細いタイプ
 
 

 毛並みやひげ・髪の毛なども、一本ずつ……見る方も、思わず息を止めてしまう細かさです。
 

 比嘉さんのモノづくりの原動力は「仕上がりが早く見てみたい!」という気持ちだそうです。その集中力は、仕上がった作品からも伝わってきます。つくり手のワクワク感は、作品にも表れて、比嘉さんに会ったことのないお客さまにも伝わっていることに驚きます。

 「まだまだなのよ、私は。」

 それは、比嘉さんの口ぐせ。「それでは、いつまでもお客さまにお届けできないので~!」とお願いして、お預かりしている鬼プロデューサーの私です(笑)。

 比嘉さんは、体力的なこともあり長時間売り場に立っての販売は大変だとおっしゃっていました。私はカービングは出来ませんが、比嘉さんのカービングが大好きで、そして、同じ気持ちの方々にお届けしたいと思ったのでした。

 たくさんも早くもつくれませんが、職人魂と職人技がいっぱいつまった作品たちを大切にお届けすべく、張り切っております!!是非、力作たちに会いにいらして下さい。
  

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