・「ラララ♪りうぼう」は、いつできたの?・
実は…社長からご依頼を頂く「2年前」に、このうたの原型は生まれていました。
「活気市場のうた」は好評だったものの、このイベントの日以外は流すことが出来ませんでした。他のスーパーでは有名なCMソングもあり、「りうぼうにも、テーマ曲があったらいいのに」と思うようになっていました。
もしも、りうぼうのテーマ曲があるとしたら、どんな感じがいいのかな?
何となく考える中で…ある日、ピアノで別の曲を練習していた時に浮かんできたのが「ララン ララン りうぼうへ行こう! …」というフレーズ。親しみやすさと、ちょっとオシャレ感を意識したスイングが、デパートから出発した「りうぼう」にピッタリのような気がしました。
でも、誰からも頼まれていないので、ちょっと困惑した私は、研修担当のTさんにだけお伝えしました。
「紀々さん、どうかそれを忘れないでとっておいて下さいね!機会があると思うので。」とのTさんのリクエスト。私は、約束通り「忘れないように」しました。
…というよりも、あのフレーズが頭から離れず「忘れられなかった」のです(笑)。なので、それから約2年後に、社長から「30周年に曲を」とのご相談を頂いた時には、その場ですぐにうたって聴いて頂くことが出来ました。
思いもよらない展開に驚かれた社長の様子は、今でも覚えています。まさかこんな出番があるなんて…私もビックリでした。人生は、やっぱり不思議です。
・「ラララ♪りうぼう」をうたっているのは…だぁれ?・
「誰がつくったんだろう、とずっと思っていたら…紀々ちゃんだったのね!」
CM・音楽業界の関係者の中では、どうやら“この業界では見当たらない”と不思議がられていたようで、時々驚かれます。そして「誰がうたっているのか」もウワサになっているようです。
リードボーカルは、私です。「ラララ♪」パートは、株式会社リウボウストアで働く皆さんと子供さん!パートさん・店長・役員の皆さんまで…集まって下さり、それはそれはにぎやかでした♪
働く皆さんにうたって頂くことにしたのは、どこかの・有名な誰かよりも、「みんなが知っている人」がうたう方が、働く皆さんにとっては“自分たちのうた”であると感じてもらえるのではと思ったから。そしてそれは…大正解でした☆
4回出てくる「ララン ララン」を、どんな風に・誰にうたってもらうのがいいか…考えた時に浮かべたのが、家族みんなの姿でした。お父さん・お母さん・お兄ちゃん&お姉ちゃん・弟&妹、というイメージ。
そこで、1回ずつを大人の女性メンバー・お兄ちゃん&お姉ちゃんメンバー・大人の男性メンバー・ちびっこメンバーというパートごとに歌ってもらうことにしました。
・「ラララ♪りうぼう」は、誰のためのうた?・
「買って下さい、安いよ、といった文句が一切出てこない…不思議なCMソング」
時々、そんな風に言われます。実は、それには理由があります。
このうたは、誰に向けてにつくったのか?
「りうぼう」にいる、すべての人に向けて。お客様だけでなく、働く皆さんも含めて“この場にいる人が、みんな楽しくなるような”うたにしたいと思っていました。
実は、このうたを一番たくさん聴いてくれる人は、働く方々。そして、働く皆さんが楽しく笑顔になると、それは必ずお客様の楽しさ・笑顔につながる!というのが私の信念。
なので、「買ってもらうため」ではなく「楽しく・笑顔になってもらうため」を第一につくりました。
・「ラララ♪りうぼう」…レコーディングの哲楽・
「このうたを聞くと、とっても楽しくなる。だから、このうたを聞きに“りうぼう”に行くんです!」
そんな声を頂くと、とっても幸せな気持ちになります。
元気が出る・楽しくなる…これは、レコーディングの現場の空気で一番大事にしたことでした。「上手に」よりも「元気に・楽しく!」を一番に。
それが、そのままお客様にも届いているのだと思います。「楽しそう」ではなく、本当に、とっても楽しかったのです(笑)。
子どもたちの集中力が持つのは、長くても3回まで。通常は、パートごとに別々に収録して機械で合わせて一つに仕上げることが多いのですが、それだと「盛り上がり・一体感」は出しにくいもの。“みんなで一緒に”という楽しさを出すためには、やっぱり一緒にうたった方がいいと考えました。
ただし、そこには大きなリスクが。「誰かが間違えたら、やり直し」…人数が多いほどリスクが高まってしまいます。
「盛り上がり」とリスクは、隣り合わせなんだなぁと実感しました。だからこそ、みんなで心ひとつにがんばろう!と思えるのだと。お蔭で、ドキドキしながらも3回で無事に終了!大きな達成感でした(^^)/
レコーディング本番では、うた以外の声は出せないので、合図を送るのも全身で必死に(笑)。写真は、「ね?」の合図です。
・「ラララ♪りうぼう」…“リズム”と“ラララ”の哲楽・
「ラララ♪りうぼう」のリズムは、ゆったりめ。それは、気持ちを“ゆったり”する効果を考えたから。例えば、どうしてもレジが混みがちな時間帯…もしもアップテンポだったら、イライラも「待たされた感」も高まりがち。レジを打つ人もレジを待つ人も、ゆったり穏やかな気持ちになれたらと願ってのテンポです。
「ラララ」には、おまじない効果があると感じています。「ラララ」と口ずさむと、何となく楽しい気持ちになる。不満が出にくくなる。割り箸を加えるよりも、口角が上がる。などなど…
これは、大人にも子どもにも共通♪ スーパーにピッタリだと思ったのですが…いかがでしょうか?
・「ラララ♪りうぼう」…“歌詞”の哲楽・
私の本業は、哲楽すること。なので、私がつくるうたには「哲楽の要素を入れたい」と思っていました。
哲楽に欠かせない要素のひとつが、「問いかけ」。
もしも、うたが語りかけ・問いかけるものだったら…どうだろう?
お店の人も、お客様も、自分自身にちょっと問いかけて見つめなおす時間がもてたら、心に少しだけゆとりが出来て、気持ちも軽くなるのでは?
そんな想いから、問いかけを中心にした歌詞が生まれました。「お店からの情報」ではなく「想い」が届くうたとして考えた一曲です。
・つくりたいのは…「働く人への応援歌」・
こうして私の活動には“うた”が加わり、すっかり「哲楽するシンガーソングライター」となりました。
仕事が変わったのかと聞かれることがありますが、そうではありません。講演も研修でも“うた”という手法を取り入れてはいますが、どんなスタイルであれ「働く人が、もっと楽しくイキイキ笑顔になれるために」という根っこの気持ちは変わりません。
言葉で哲楽する時もあれば、うたで哲楽する時もある。ただ、共通していることは「私が話したいこと」よりも「皆さんから聴かせてもらった想い・声」を届けるスタイルのような気がします。
「そうそう、私も同じ!」
そんな風に思って頂けたら、うれしいです。「あなただけではないから」ということを、感じて頂けたらと。そんな想いを“つなぐ”役割ができたらいいなと思っています。
最後に、2013年の思い出写真を。
ジャンプ写真で有名な写真家:青山裕企さんが、ちょうど撮影で久茂地にいらしている時に…私は、店長の皆さんとの研修でした。せっかくの機会なので、終了後に、店長の皆さんで跳んでみました!
ほんの少しの時間でしたが、皆さん本当に楽しそうで…感激でした。写真のもつ力を体感した貴重なひととき。青山さんにも、感謝です。
そして、私も…ジャンプ!(笑)
PHOTO by nishihara
・広がる…「ラララ♪」の輪!・
「ラララ♪りうぼう」は、特に子どもたちに大人気!私が作者だということを聞くと、その場で元気よくうたってくれる姿も多く、感激です。一緒にコラボの機会も出てきて…今後の広がりにワクワク。みなさんも、どうぞ楽しくご一緒下さい♪
玉城流〜踊ぃ飛琉〜宮城恵子琉舞道場の皆さんと。(2014.10.2 テンブス島やさい劇場vol.2)
※ 「首里りうぼう」にて、お店で流すDVDを店長と撮影中♪