紀々が出会ったプロフェッショナルを、紀々の視点でご紹介する…「社外報!
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◆ … ・ file.9 :取材日 2013年5月31日 ・ … ◆

古堅 綾乃(ふるげん・あやの)


※ 利用者様とお話しながら…パズル。笑顔でさり気なく気を配る姿が、印象的でした。

職業 : 「デイサービス さんだん花」 相談員
この道 : 12年

どうしたら、この笑顔のパワーが伝わるだろう…
古堅さんの笑顔は、私にひとつの課題をくれました。
利用者様と一緒の姿は、
どの瞬間を切り取っても、笑顔・笑顔・笑顔でした。

私の写真で、少しでも
古堅さんが語って下さった「介護の現場にある楽しさ」を
感じて頂けますように…願いつつ、お届けします。
( 写真掲載にあたり、利用者様ご本人・ご家族様の許可を得てご紹介させて頂いています)

◇ 紀々
この仕事をしていて、楽しいことは何ですか?

古堅さん
人と人との出会いと関わり合いです。
人と関わることは、もともと好きです。

◇ 紀々
この仕事の大変なところは何ですか?

古堅さん
「主任」という立場でもあるのですが、
チームをひとつの方向に向かわせることでしょうか。
皆さんのモチベーションを高め、ベクトルを合わせていくことが大事で…
難しいところでもあります。

◇ 紀々
お手本にしている方はいますか?

古堅さん
お姉さんのように慕っている部長です。
仕事を楽しんでいる姿は、お手本。
「8時間せっかくいるのだから、楽しく!」という姿勢を見せてくれる方です。

◇ 紀々
この道12年とのことですが、1年目とのちがいは何でしょうか?

古堅さん
10年たった時なのですが
「ここは曲げたくない!」という信念が出てきた、というところです。

◇ 紀々
何かきっかけがあったのですか?

古堅さん
施設長から投げかけられた質問が、きっかけでした。

◇ 紀々
どんな質問だったのですか?

古堅さん
「あなたの信念は?」と聞かれました。
それから「私にとっての信念は、何だろう…」と考えるようになりました。

◇ 紀々
転機の質問だったのですね!
その質問から見つかった「古堅さんの信念」とは?

古堅さん
利用者様に向き合う時に、手を抜かない。
当たり前のことといえば、そうなのですが。
例えばお風呂の後に…
麻痺があって足の指の間をうまく拭けない方がいらした場合、
忙しい場合などは、ときに「このくらいで、いいかな」と
見過ごしてしまいそうな小さなことが、どうしてもあります。
そんな時にも、
そうではなくて「やれること・やるべきことは100%やる!」と決めています。
後で「やってあげればよかった」と思うことのないように。
時間がかかってもいいからそうして下さいと、新人さんにも伝えています。
やっぱり…当たり前のことなのですが。

◇ 紀々
もしご自身が上司だったとしたら、古堅さんはどう見えますか?

古堅さん
楽しそうに仕事をしている人、でしょうか。


※ 周囲にも、楽しさが伝わる“楽しそうな”姿だと思いませんか?

◇ 紀々
介護の仕事は、世間的には「3K(きつい・汚い・危険)」と言われ、
大変で辛いというイメージもあると思います。
 楽しそうに仕事ができるポイントは、どのあたりにあるのでしょうか?

古堅さん
楽しく仕事をするために「よく笑うように」しています。
職場のどこかで笑い声が聞こえたら、参加するようにしているんですよ(笑)。
「どうしたの~」って、入れてもらいます。
私、笑い声に敏感だと思います(笑)。
あと、笑いが絶えない職場環境だからというのもあるかも知れません。

◇ 紀々
凹むこともありますか?

古堅さん
すぐ凹みます(笑)。
そんな時は、まずはしゃべるようにしています。
あと、泣きます!あえて感動する映画などを見て。
それから…仕事が休みの日曜日を楽しむ!仕事を忘れて。
最近は、息子(9歳)のサッカーの試合に情熱を注いでいます。

◇ 紀々
これは私に任せて!というのは何かありますか?

古堅さん
お風呂係!
お風呂のにぎわい感・忙しい感じが、楽しくて好きです。


※ 撮影中に、もう一人…心強い“助っ人”登場。
利用者様への声かけ名人さん!「こっちよ~、手を振って~」とお声をかけると…この笑顔!

◇ 紀々
小さい頃は、おじいちゃん・おばあちゃんが近くにいらしたのですか?

古堅さん
祖父母と同居していました。
親が仕事をしていたので、一緒にいる時間は長くて。
その経験は大きいかもれませんね。
きっと、おばぁちゃんのお蔭です!

◇ 紀々
同じ介護の仕事をしている方に、
楽しく仕事をするためのアドバイスはありますか?

古堅さん
「人と話してみると、楽しくなるから」ということでしょうか。
新人さんには、最初の仕事として
「まず、コミュニケーションが大事だから…たくさんお話してね」と伝えています。
そうすると、名前も覚えられるようになるし。
話をしていくうちに、きっと楽しくなるはずです。


※ お2人の笑顔に共通なのは…「幸せなほっぺた」!

info 「デイサービス さんだん花」ホームページ

紀々の哲楽メモ

「楽しい仕事」という職種は、ない。
「その仕事に楽しみを見出している人」がいて、
その人とその人を見た人が、それを「楽しい仕事」としてとらえているだけ。

これまで、本当に様々な職業の現場で
めまいの症状があらわれるくらいに、沢山のお話を聞かせて頂き…
これが、私がたどりついた結論です。

今回、世間では「3K」と称される介護の現場で
とびきりの笑顔で、仕事の楽しさを語って下さった
古堅さんのインタビューでは、
あらためてそのことを実感しました。

そもそも…“楽しい”の基準も、人それぞれ。
「楽じゃない」けれど、楽しい。
他人から見ると大変そうでも「苦にならない」のが、
プロの“楽しさ”なのではないかという気がします。

「笑う門には…笑顔来る。」
やっぱりそうだ!と、勇気を頂いたインタビューでした。

たくさんの笑顔に、感謝を込めて♪




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