紀々が出会ったプロフェッショナルを、紀々の視点でご紹介する…「社外報!
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◆ … ・ file.21 :取材日 2013年6月14日 ・ … ◆

新垣 正枝(あらかき・まさえ)


※ ちんすこう博物館miniの入り口にて。お馴染みの黄色いパッケージとユニフォーム姿で♪

職業:ちんすこう本舗「有限会社新垣菓子店」 広報/企画
この道 : 11年

ご縁というのは、本当に不思議。
新垣正枝さんとの出会いで、あらためて思ったことです。

私がうたうようになったのは、
正枝さんからご依頼頂いた「新垣ちんすこうのうた」がきっかけ。
「新垣ちんすこうのうた」(フルバージョン)


そのきっかけとなったのは、
一人舞台「哲楽商店inテンブスvol.2」に、
正枝さんのご主人である新垣淑豊さんが、ゲスト出演して下さったことでした。

国際通りにある「ちんすこう博物館mini」は、
studio紀々からも歩いて行けるところにあります。
自分のうたが流れる店内でのインタビューは、はじめて(笑)。



穏やかな雰囲気に秘められた“行動力”が印象的な
新垣正枝さんに、お店でお話聞かせて頂きました♪

◇ 紀々
ご自身をひと言で表すと…?

正枝さん
よく他人から言われるのは…「おおらか」。
小学校のよいこの歩みにも、そう書かれていました(笑)。
自分では。
う~ん……「いい加減」、かな?
細かいことは気にしない性格で。
兄弟では一番上で、ずっと褒められて育ってきたことも
影響しているかも知れません。
躾はされましたが、「~~しなさい!」と言われることはなく、
自由にのびのびと育ててもらったのではと思います。

◇ 紀々
この仕事の“幸せポイント”は何ですか?

正枝さん
接客と言うよりも、お客さまとおしゃべりをするのが好きです。
お店には、
新垣ちんすこうファンの地元の方もたくさんいらして下さるので。
私よりもお客さまが詳しいことも多いんですよ。
昔の話を聞かせてもらえることは、宝物です。
最近わかったのですが…
私、話すことより聞くことが好きみたい(笑)。
「人」に興味があります。
あと、職人さんを近くで見られること、
そして、一緒にお菓子作りをさせてもらえることも特権ですね!
職人さんは、やさしく受け入れてくれています。

◇ 紀々
これ、かわいいですね!



正枝さん
あ、これ私が食品サンプルで作ったんです。
もともと図画工作が好きでした。
名前は…「ヨシトヨくん」!(笑)。
※ 専務でもある、ご主人のお名前です。


※ ヨシトヨくんを紹介してくれる時のまなざしのあたたかさが、印象的でした!


※ ヨシトヨくんは、特大のちんすこうと一緒にいました。
撮影スポットでもあるようです。

◇ 紀々
ご主人:淑豊さんとは、似ていますか?

正枝さん
性格はちがうかな。
大事にしている部分は共通で、「異」がある…
それが、夫婦として面白いと思っています。
色々なコラボ企画も「やってみたら」と言ってくれます。


※ スポンサーを務めるラジオ番組に私もお邪魔しました。
「ちんすこうアイス」…ご馳走さまでした!

◇ 紀々
お手本にしている人はいますか?

正枝さん
お手本にしたい女性は何人も…。
とにかく、素敵な女性の先輩方ばかり憧れてきたので
「いいとこどり」をしたくって、よく観察していました。
実は、20歳になる前から
はやく30代(追いつきましたが)・40代になりたいなぁ
と思っていたほどです。
新垣の祖母からも、多くの学びがあります。
85歳なのですが、祖母の話を聞くことはとても好きです。
ニュースもよく見ていて、発想や情報は最先端。
今日も会ってきたところです!
話を聞きながら、沖縄の女性はすごいなぁと思っています。
祖母の人生は、朝ドラが出来るくらいドラマティック!!
とってもアクティブです。
本当は辛いこともいっぱいあったようですが、
愛情いっぱいで、気づかいの人でもあります。

◇ 紀々
大変さを感じることは?

正枝さん
あまりない…です。
忘れんぼうなので(笑)。
のびのび仕事をさせてもらっていることもあるかも。
皆さんやさしいです。
職場の雰囲気として、家族のように・家族ごと大切に付き合う
というものがあり、働きやすいかと思います。
新しいアイディアも受け入れてくれます。
人を大切にする風土があって、尊重してくれていると感じます。
「自分らしくいさせてくれて、ありがとう」
という気持ちがいつもあります。

◇ 紀々
伝統のお菓子の世界は、大変なことも多いのではと思うのですが…。

正枝さん
伝統の世界は、もともと大好きです。
茶道や書道もそうですし、クラシック音楽も好きで関わっています。
伝統の世界は古いものを守っていくものでありながら、
進化してつないでいくものでもあります。
その中で「洗練されていく」美しさが生まれる…それが、好きです。
新しさを生み出していくことは使命のような気がします。
そのためにも、古いことを知り発掘していくことは大切です。
ここ「ちんすこう博物館mini」をつくる時にも、そう感じました。


※ おなじみの縦長のギザギザ「ちんすこう」は、
実は戦後にアメリカのクッキー型が持ち込まれ
生まれたものだそうです。もともとは、菊の花だったとか。
博物館miniでは、そんなエピソードも知ることが出来ます。


※ 結婚式やバレンタイン向けの「ハート」のちんすこうも“新しさ”のひとつ。

◇ 紀々
そんな新しい取り組みのひとつに、私も「新垣ちんすこうのうた」で
小さく参加させて頂けて、とてもうれしいです。

正枝さん
ちんすこうのように、長く親しんで頂けたらと思っています。


※ スタッフの皆さんも、笑顔いっぱいでした!

info
ちんすこう本舗「有限会社新垣菓子店」 公式サイト


  紀々の哲楽メモ

「驚きのある人」

新垣正枝さんをひと言で…と言われたら、
思わずこの言葉が浮かびます。

第一印象や、話し方・たたずまいから受ける
イメージとはちがうビックリがあるから。
そのアクティブさは、大きな強魅力だと感じました。

伝統の世界にピッタリの背景と感性をもちつつ、
同時に、新しい何かをキャッチするアンテナが
立っている…不思議なバランス。

お話をうかがう中で、
沖縄の伝統のお菓子の“これから”が、
楽しみになりました。

「変わるからこそ、残る。」

あらためて、そう感じました。

私も大好きな“ちんすこう”が、 正枝さんのお蔭で、私にとって「運命のお菓子」になりました!

正枝さん・淑豊さんご夫妻とのご縁に、あらためて感謝です。
これからも、美味しく楽しいお菓子を…つくって下さいね♪



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